病院の排卵検査で可能性を高く
自分で排卵検査薬を購入して排卵日を予測することも可能ですが、もちろん病院で検査してもらうこともできます。生理の周期が不安定な場合、自分で排卵検査薬を使っても陽性反応がなかなか取れないなどの場合、費用はかかりますが専門家である医師に排卵検査をしてもらうのも妊娠を成功させる可能性を高くするひとつの方法として必要です。
病院で行われる排卵検査は信頼性の高い超音波検査法(エコー検査・成熟卵胞測定)での検査が一般的です。個人で排卵日を予測よりも10%〜15%ほど精度が上昇します。とはいえ個人で行う場合でも排卵検査薬のみではなく、基礎体温を測定するなどほかの方法と総合的に判断することで8割程度の正確性があります。
超音波検査法は超音波を使い卵胞の大きさを測定し排卵日の予測を行います。排卵日に近づくに連れ卵胞は少しずつ大きくなっていき、排卵日当日には20mmほどの大きさにまで成長します。卵胞の大きさで後どれ位で排卵する、もうすぐ排卵する、あるいは排卵後という判断が可能です。また、大きさのみではなく卵胞の状態も併せて確認できます。
病院では超音波による測定以外にも、血液に含まれる黄体化ホルモンとエストロゲンの量や頚管粘液検査によっても排卵日の予測が可能です。病院では排卵障害があるとの判断があれば、排卵誘発剤の使用が行われる場合もあります。病院へ通う時間と費用の負担がありますが、病院での検査が一番確実ではあります。
排卵検査の費用は
病院で行う排卵検査の費用はそれぞれの病院でちがいが生じますし、医師の考え方でどの部分までの検査が必要か(もちろん問診が行われて決定されます)、受診する方の状態などで変わってきます。
ですから一回千円程度しかかからないという声もありますし、一万数千円必要という声もあります。基本的には排卵検査単体なのではなく、タイミング法という不妊治療の最も最初の段階の枠に入るものです。
また、保険が適応になるのかどうかで費用に大きなちがいが生じます。基本的にタイミング法は保険の適応範囲内なのですけど、超音波検査は何回までが適応になるなど全てが適応になるわけではありません。
不妊治療のタイミング法は、女性だけでなく男性も受診しどちらも生殖機能に問題がないことを最初に確認します。問題がなければ、タイミング法へと移り医師の指導によっていつ仲良くするのが最も妊娠の可能性が高いのかなどの指導が行われます。そのために行われるのが様々な検査になります。
現代は晩婚化が進み、自然妊娠がなかなかできない夫婦が増加し不妊治療に踏み切る方も増えています。その不妊治療で最初の段階になるのがタイミング法であり、自然妊娠をより確実にするために排卵検査などを行って医師が指導します。
いずれにしても自分で行う排卵日の特定より費用が必要です。まず、自分で排卵検査薬を使ってやってみる。それで上手くいかなければ病院での診断も考慮するというスタンスでよいのではないでしょうか。