排卵痛も妊娠するための大切なデーター
排卵日前後の数日間に起こる排卵痛(中間痛ともいわれます)を感じる人は、女性全体で一割を超える程度で、症状は下腹部痛です。そのほかの多くの方は痛みではなく下腹部の張りや腰痛、からだのだるさなどを排卵期に感じています。痛みの大きさには個人差が大きく、ほとんど感じないという方もいらっしゃれば、緊急時の痛みではないかというほどひどい方もいらっしゃいます。
痛みや下腹部の張りあるいは腰痛などの体の変化を一周期だけで排卵日だと判断するのは無理かもしれませんが、排卵痛を意識していることで排卵期であることが徐々にわかるようになります。最初は生理痛と排卵痛のちがいがわからないかもしれません。しかし、痛みがある時期を考えると、生理痛であるのか排卵痛であるのかが判断できます。
排卵で痛みが起こる理由は、卵子が卵巣を破ってでてくるためです。体の一部が破れるのですから痛みがあって何ら不思議ではありません。また、排卵出血といわれる少量の出血を伴う場合もありますが、排卵痛を感じる方より少なく数%の方だけです。そのほか排卵後に卵巣の腫れが生じることもあり、これも排卵痛の原因になることがあります。
排卵痛を排卵日の特定に利用
排卵する数日前から数時間前に痛みが起こりますので、排卵日を予測している基礎体温表や排卵検査薬での反応と照らし合わせることで、この痛みは排卵によるものだという判断ができます。
基礎体温だけ排卵検査薬だけというより、排卵痛が起こるのは自分の場合いつごろなのか、オリモノも変化するので観察したり、体重の変化を記録したりなど、様々な体の変化を普段から気にしていると自分の排卵日のタイミングをより詳細につかむことが可能になります。その周に妊娠できなくても次の周のための資料になります。
病院ではもっと様々なデーターを利用できお任せするスタンスですけど、夫婦だけの力で自然妊娠する場合、自分の体は自分で観察して管理するしかありませんし、記録しておくと必ず有益なデーターになります。
苦労して?見定めた排卵日を妊娠に結びつけるための排卵と受精のタイミングですが、排卵が起こってから6時間程度が絶好の受精のタイミングです。このことがわかっていれば、より希望する妊娠に近づくことが可能です